長尾郁子
どんな伝承か
世界初の念写能力者とされる長尾郁子は、明治四年十月に山口県徳山で生まれた。父桜井番香は徳山藩の家老職を務め、廃藩置県後に毛利家とともに東京へ移り家令となった。郁子は十七歳で長尾与吉と結婚し、宇都宮の大火に遭遇したことをきっかけに透視能力を発現、天照太神宮への信仰を深めるにつれて予言が的中するようになった。明治四十三年頃から透視能力が現れ、福来友吉博士による実験で「水天吉」などの文字を精神統一によって的中させたという。
原典より
明治四年十月山口県徳山に生れた。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。