娘が遊んだ見えないマサコちゃん
どんな伝承か
一九九八年、山口県徳山に住む林加代子さんの長女・和音ちゃんが「マサコちゃんというお姉ちゃんと遊んだ」と繰り返し話した。幼稚園の名簿にも近所にもそのような子はいない。加代子さん自身も幼い頃、自分の名はマサコだと言い張り、両親が前世の生まれ変わりかと動転したことがあったという。その後、夫の転勤で一家は岩手県盛岡に移った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))
『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。