桜が池の蛇に生まれ変わった遠州の僧正
どんな伝承か
輪廻転生にもとづく伝えの一つとして、遠州の僧正が死後、桜が池の蛇に生まれ変わったという話が挙げられている。著者はこれを、動物や草木にまで仏性が及ぶとする仏教の考えのもとで、執念によって生まれ変わりが起こる例の一つとして引いている。
原典より
又輪廻轉生論の上に立てる傳説からすれば、遠州の僧正が櫻が池の蛇に生まれ代り、…—— 修羅挑天 仏教より観たる幽霊の正体(修羅挑天・仏教・幽霊論・1931年(昭和6年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
修羅挑天 仏教より観たる幽霊の正体(修羅挑天・仏教・幽霊論・1931年(昭和6年))
『仏教より観たる幽霊の正体』は、修羅挑天が著し、昭和六年に中央出版社から発行された、仏教の立場からの幽霊論である。霊魂観念の変遷、四悪趣と幽霊、幽霊の定義と分類を説き、責任感の強い幽霊・嫉妬の幽霊・復讐する幽霊などを、新聞記事や著者が自ら調べた明治から昭和初めの実例、英国の霊媒の家や天津での見聞で示す。緒説と十段からなり、後半では倶舎論・唯識論・起信論・法華経・真言密教・浄土門の教えに照らして幽霊を論じている。