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江戸の大火を消した円通寺の地蔵

所在地岡山県倉敷市玉島(円通寺)
年代伝承(口承)
登場菅谷半十郎、地蔵菩薩像の建立者
出典日本伝説大系 第10巻

どんな伝承か

倉敷市玉島の円通寺には、庭園に立つ地蔵菩薩の銅像にまつわる言い伝えがある。銅像は玉島の菅谷半十郎が建てたもので、のちに県指定の重要美術品となった。あるとき住職が寺男に言いつけ、この地蔵へ水を注がせた。近づいた寺男が見ると、像はまっ赤に焼けており、いくら水を浴びせても音を立てて湯気が噴き上がるばかりだったという。それから幾日もたたぬころ、江戸から使いが訪れ、先の大火の折には遠路お見舞いくださったと丁重に礼を述べた。円通寺の定紋を染めた高張提灯が現れて消火に働いてくれたおかげで、あの大火もようやく鎮まったのだ、と語ったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。

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