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驕った三代目長者と消えた田

所在地鳥取県鳥取市湖山町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

湖山の里に長者があった。初代は徳望の人で、郷千軒の民に慕われていたという。二代目の代には家がいよいよ栄え、金銀珠玉が倉に満ちた。ところが三代目は先祖の威光を鼻にかけ、傍若無人に振る舞った。五月の田植えの日、幾千町の田を今日一日で植えよと命じたので、里の者は早乙女の数を増して働いたが、あと四、五町を残して日が西の山に傾いた。高殿に立つ長者が日の丸の扇を上げて招くと、日輪までが威勢に恐れたのか、招かれるままに中空へ戻ったという。残りの田も植え終えたが、夜が明けて見れば幾千町の田は渺茫たる湖水になっていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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