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一夜でできた池に沈んだお藤

所在地鳥取県日野郡日野町(榎の池)
年代伝承(口承)
登場卯野左内、お藤、榎村の浪人・お藤の父、池に落ちて死んだ娘
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

榎の池のあたりは元は大きな榎の林だったが、ある日の火事で林はすべて焼けた。その日の夕方から車軸を流すような大雨が一晩中降り続き、一夜明けると大きな池ができていた。隣の榎村に住む浪人卯野左内の娘お藤は、池ができて間もなく友達と池のほとりで夕涼みをしていて、誤って落ちて溺れ死んだ。落ちるとき、真っ青な水面に雪のような顔を上げ、岸の友達ににっこり笑って沈んだという。母は前夜、お藤が自分は本来天上の神だと告げる夢を見たといい、以来お藤を神として祀った。その森を藤が森という。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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