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濁流に投じられた夢告の弘法像

所在地島根県出雲市上島町(鳥屋川橋)
年代伝承(口承)
登場今岡、弘法大師の夢告を受けた上島町の老婆
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

昭和十八年の斐伊川の洪水では、下流の鳥屋川橋のあたりも百メートルほど切れ、まのふちと呼ばれるほど深い淵ができた。この鳥屋川の水止め工事の際、上島町の今岡という老婆の夢枕に弘法大師が立ち、おまえの信仰する弘法像が身代わりとなって土台石になろうと告げた。老婆から知らせを受けた工事の責任者は、もったいないと思いながらも濁流へこの像を投げ入れた。すると難しいとされた水止めが成功したので、地区の人々は像を山上に祀って大切にしているという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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