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墓原の大女を墓標で打った孫三郎

所在地島根県隠岐郡隠岐の島町中村
年代伝承(口承)
登場孫三郎、村岡、七尋女房を墓標で打ちすえた元屋の大男、中村の庄屋・酒造家
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

元禄七、八年ごろ元屋の内田に生まれた孫三郎は、六尺五寸三十五貫という大男であった。宝永年間、中村の村岡庄屋は酒造を営んでいたが、その浜田通りの裏は墓原を抜ける一本道で、七尋女房の幽霊が出るといって夜に通る者がなかった。元屋の本屋敷に若者が集まり、酒の使いを誰も引き受けないなか、孫三郎は駄賃しだいだといって竹筒を提げて出かけた。行きは知らぬ顔で通り、帰りに墓標を手にして怪物を道の下手へ寄らせ、その腰を打ちすえて走り帰った。屋内で顛末を語っていると、藁壁から毛の生えた長い手が伸びてきたので、一同は隣室へ逃げたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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