千五百人の子を生んだ二神の岩
どんな伝承か
高瀬町の大水上神社の境内、うなぎ渕の向かい側の石段を上った先に大岩の群れがある。ここにイザナギ・イザナミの二神が留まり、千五百人の子を生んだと伝える。二神とその子らを祀ったのが千五百神社で、子授けの神として信仰される。おたらい神社は、子らの産湯に使った盥を伏せて埋め、その上に社を建てたものという。またあるとき二神は、よく泣く子の一人を盥に乗せて宮川へ流した。その子は観音寺の加麻良神社の森の麓に流れ着き、今も同社に合祀されているという。
原典より
大水上神社の境内で、旧県道を中にして、「うなぎ渕」の反対側の石段を上りつめたところに、大岩石の群がある。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。