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即身仏を夫とした名主の娘

所在地山形県湯殿山
年代江戸末期
登場名主の娘ナホ、即身仏
出典東北怪談の旅

どんな伝承か

江戸の末ごろ、庄内の名主の娘ナホは年頃になっても嫁に行こうとしなかった。心に決めた人がいると言い、湯殿山の麓へ行って人を頼み、銭を積んで墓を掘らせた。土の中から出た木棺の中には、ミイラになった僧の屍骸、すなわち即身仏があった。ナホはこれを大八車で家へ運ばせ、この仏が夫となる人だと母に告げた。七晩続けて同じ夢のお告げがあり、場所まで詳しく教えられたのだという。名主の家は諦めて離れに二人を住まわせた。ナホはミイラと契りを持って赤児を産み、評判を聞いた子のない女たちも同じようにして子を産んだ。その後、この即身仏は湯殿山中に埋葬された。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年))

『東北怪談の旅』は、山田野理夫が昭和四十九年に編んだ東北地方の怪談集である。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県に伝わる妖怪や幽霊の話、飢饉と間引にまつわる話、江戸時代の奇談などを、一番から一六三番までの短い話として収める。各話の末尾に県名を記し、恐山や飢饉の記録にふれて東北の怪談と怨念を結びつけるまえがきと、怪談観や霊能者をめぐる回想を記したあとがきを付す。

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即身仏ミイラ夢告湯殿山怪異子授け

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