十二社権現の末社ゑいら祖母宮
どんな伝承か
祖谷山の閑定名には十二社権現があり、その末社にゑいら祖母宮と呼ぶ社があると記す。ある人の説では、三代実録の貞観十四年十一月二十九日の条に見える阿波国の伊比良咩神こそ、このゑいら祖母宮であろうという。またその山では、昔ゑいらのみこが風雲に乗って祖谷山の東西を踏み開いたと語り伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。