鉄の蓋を持って逃げる赤猫
どんな伝承か
余所国では、赤猫は三年たつと踊り出す、そして飼い主をねらうようになる、と言い伝えられている。あわせて、鑑子の蓋は木で作るものだ、とも言う。三年目に踊り出した赤猫を、気味悪がった主人が叩こうとすると、猫は鑑子の蓋を持ち出して逃げてしまう。もしその蓋が鉄でできていれば、鉄砲で撃っても弾は通らないからだというのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。