小鹿野神社で詠まれた妻恋いの歌
どんな伝承か
日本武尊が東征の折、小鹿野神社で休んで歌を詠んだという。「筑波根をはるか隔て八日見し妻恋しかぬる小鹿野原」という歌で、遠く離れた妻を恋うる心を詠んだものと伝えられる。この歌に詠まれた小鹿野原が、そのまま小鹿野町という土地の名の起こりになったのだといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。