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馬の荷を釣り合わせた石が育った信濃石

所在地埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野信濃石(八剣神社)
年代伝承(口承)
登場信濃の馬子
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

小鹿野町には信濃石という所があり、そのほぼ中央に八剣神社が祀られている。境内には直径三メートル半ほどの大きな石があり、次のような由来が語られている。五、六百年ほど昔、信濃の国の馬子が米俵を馬に積んだところ、片側にばかり重みがかかって馬がよろけたので、そばにあった石をもう一方に括りつけて釣り合いを取った。用のなくなった石は今の場所に置かれたが、その後どんどん大きくなって巨石に育ったという。土地ではこれを信濃石あるいは福石と呼び、それが地名にもなった。石には二尺四方ほどの穴があり、身を寄せると何かささやく声が聞こえるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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