尊が休んだ峠の日の御子社
どんな伝承か
増富村の小尾で、神戸組から御門組へ通じる峠に、小さな祠が建っている。景行天皇の御代、日本武尊が東征に出て酒折から碓氷峠へ向かう途中、この場所で休息されたという言い伝えによるものである。里の人々はそれ以来、尊の徳をたたえてここに日の御子社を建て、尊をまつった。毎年十一月二十三日には、盛大な祭りが営まれるようになったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。