四つの伝説を持つ身投げ石
どんな伝承か
杵築市の八坂川右岸に、身投げ石と呼ばれる岩がある。馬のひづめ跡がついており、四通りの伝説が残る。第一は、天正年間に木付城下の岡の殿の姫が重病になり、殿の乗馬が黒ユリをくわえてきて姫を治したが、約束の褒美を反故にされた馬が姫を川岸へ追いつめ、姫も馬も身を投げたという話。第二は杵築城下の美女お満が馬に襲われて身を投げた話。第三は薩摩軍侵入の折、姫が愛馬もろとも身を投げた話。第四は落ちぶれた父に嫁がされるのを拒んだ姫の身投げである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。