鄭成功が生まれた千里ヶ浜の石
どんな伝承か
元和八年、中国福建省泉州の人である鄭芝竜が、蘭船に投じて平戸の川内浦へやってきた。川内浦の武士田川某は、芝竜の容姿の秀でていることと機知に富むことを愛して、自分の娘を妻として与えた。二年後の寛永二年に一子が生まれ、これが鄭成功で、当時は福松と呼ばれた。あるとき成功の母が千里ヶ浜へ出て貝を拾っていたところ、にわかに産気づき、かたわらの巨石に腰を下ろして成功を産んだ。これを児誕石と呼ぶという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。