九千部を埋めて建てた塔
どんな伝承か
昔、性空上人という高僧が法華経を一万部読誦しようと発願してこの山に登ったが、ようやく九千部を読んだところで山を下ることになり、それを山上に埋めて高さ二尺の塔を建てたという。山の名もこれにちなむ。付近には風穴があり、水呑という所には上人が水を汲んだ小池があって春秋のあいだは涸れないという。残りの千部は安徳村字下梶原の真教寺の経の坪に埋めたとも、久留米の経の隈で読み終えて埋めたとも伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。