トップ > 福岡県の伝承 > 那珂川市

山頂に立っていた三重の石塔

所在地福岡県那珂川市(九千部山)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第13巻

どんな伝承か

九千部山は那珂川町と佐賀県鳥栖市の境にそびえる標高八百十五メートルの険しい山である。昔、性空上人という僧が法華経一万部の読誦を志してこの山に入り、九千部を読み終えたところでその経を山上に埋め、塔を建てたことから山の名がついたという。以前は山頂に高さ二尺ばかりの三重の石塔があったが、いまは施設が建って見当たらない。残りの千部は別所の経の隈、久留米の経の隈、下梶原の真教寺の地のいずれかで読み終えたともいわれる。石塔のあった傍らには天明二年の銘のある弁財天の石祠が立つ。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第13巻(山中耕作・宮地武彦(執筆・整理)/荒木博之(解説)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第13巻――北九州(福岡・大分・佐賀・長崎)』は、福岡・大分を山中耕作、佐賀・長崎を宮地武彦が執筆・整理し、荒木博之が解説を担った伝説資料集の一巻である。姫島、うつぼ舟、百合若大臣、黒髪山の大蛇退治、平家谷、炭焼小五郎、河童、白米城など、北九州四県に伝わる伝説を題目ごとに収める。各題目は口承を重んじて選んだ例話を冒頭に据え、県別の類話を梗概にして伝承地と出典名を添え、近世以後の史料を文献として抜き出す編み方をとる。

種別から探す

弁財天

那珂川市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第13巻』の伝承