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百日で五貫ためた男を招いた吉屋チルー

所在地沖縄県那覇市久米
年代伝承(口承)
登場吉屋チルー
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

吉屋チルーは、誰彼には呼ばれないほどのたいそうな遊女だったという。金のない青年が会いに来たので、代金はいくらだがお前は持っているのかと問うと、持っていないと答えた。チルーは可哀想に思い、「一日五十文、百日に五貫ためて、私の宿に忍んでいらっしゃい」と歌に詠んだので、青年は泣く泣く帰って行った。それから一心に働いて百日のうちに五貫の金をこしらえたが、吉屋はもう人に引かれていなかった。そこで「一日に五十文、百日に五貫、ためてある金はあだになるのだろうか」と吉屋の裏座の入口で詠んだところ、吉屋が出て来て、それで呼ばれたという話もある。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

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