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万燈山に百八本の松明を灯す由来

所在地愛知県西尾市三和(万燈山)
年代伝承
登場—
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

幡豆連山の西端、三和村(現西尾市)にある万燈山は長円寺山ともいい、標高一六一メートルほどの低い山だが山容がよく、頂上からは日本アルプスや伊勢の海まで望める。旧盆の十四日と十五日の夜、山頂に百八本の松明を鉤の形に灯す万燈の行事がある。由来には二説あり、一つは近くの浅井山にあった天台宗の大寺と豊坂村須美寺の真宗の一派が争い、僧数百人が山麓で刀槍を交えて多くの死者を出したため、その供養に始めたというもの。もう一つは、この山に棲む大蛇が秋の取り入れ時に田畑を荒らして里人を苦しめたので、大蛇を神として祀り万燈を献じたのが始まりというものである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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