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竹を縄に綯う北方村の力持ち佐市

所在地愛知県一宮市北方(大日神社)
年代伝承
登場佐市、小太郎、太郎作
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

尾張と三河にそれぞれ力持ちの話が残る。北方村の佐市は村の大日神社の神から力を授かったといい、伯母の家で雑煮を五十切れも平らげたうえ、裏の竹藪で周り一尺の大竹二本を根元から縄のように綯ってみせた。起の渡しで橋工事に船が止められると、荷を積んだままの船を背負って二、三町運んで下った。神社の竹藪を荒らすので、木曽川町の名僧が歌を捧げると竹が生えなくなったという。三河では豊富村樫山の小太郎が熊野から一枚岩を背負って帰り、美合村庄田の太郎作と力比べをして、胡桃を指で潰す太郎作に対し竹を指でささらに砕いてみせたと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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