磐梯山の降灰から生えた磐梯草
どんな伝承か
明治二十一年の磐梯山の爆発のときに降った灰から、奇妙な草が生えた。人々はこれを磐梯草というようになったという。註によれば、直立して細い葉をつけ、細かな花を飛ばし、草丈は一メートルに達する。学名をエリゲロン・カナデンシスといい、明治初年にカナダから渡来した草で、明治草、鉄道草などの異名がある。馬も食わぬ厄介な草で畠を占領し、会津に入ったのは明治二十一年頃であるという。
原典より
明治二十一年の磐梯山の爆発のときに降った灰から奇妙な草が生えた。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。