泰平寺の大元帥像を祀る社
どんな伝承か
郡山市田村町山中に鎮座する田村大元神社は、桧や杉の古木が四方を囲む広い境内を持ち、天然の石を削った数十段の石段の上、山の頂に社殿が建つ趣のある社である。昔、征夷大将軍の坂上田村麻呂が東夷追討に下って勝利を収めた際、この地へ鎮守山泰平寺を建て、本尊として大元帥の座像を納めたという。土地の人々は田村麻呂の遺愛に深く感じ入り、大同四年、その座像を神霊として社殿を造り、あらためて遷し祀ったと伝えられている。
原典より
境内は広く、桧や杉の古木が四方を囲っている。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。