雪村が伝えた和紙を漉く村
どんな伝承か
郡山市西田町三丁目は、古くから紙を漉く家の多い土地であった。昔、雪村という画僧が西田の太田、矢島川の川岸で和紙を漉いており、村人にもその製法を教えたという。伝えられた技はその後も受け継がれ、三丁目の地域では近年まで二十数戸の農家が副業として和紙を漉いていた。今は中之内の鳴原家を最後に絶え、雪村以来の伝統は消えたという。
原典より
西田町三丁目は、昔から紙を漉く家が多かった。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。