田村麻呂が伝えた三匹獅子舞
どんな伝承か
田村町糠塚の三匹獅子舞は、十一月三日から四日にかけて、津島神社、愛宕神社、菅船神社で舞われている。昔、坂上田村麻呂が東北の蝦夷征伐に向かう途中、三春から守山を経て糠塚にしばらく滞在し、姉屋から飯豊へ行き、大滝根の蝦夷を平定した。その道中、この地は凶作の三年目に当たり、道端の草も食べ尽くされていたという。そこで田村麻呂は子どもたちを集めて舞を教え、笛と太鼓に唄を合わせ、五穀豊穣を祈って猛獣の王である獅子になぞらえ、獅子舞として伝授したのがこの舞だという。
原典より
田村町糠塚の三匹獅子舞は、十一月三~四日、津島神社、愛宕神社、菅船神社で舞われている。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。