家康が北条勢に備えた堂坂の砦
どんな伝承か
伊藤窪にある砦跡で、徳川家康が天正十年九月、若神子にいる北条氏直に対して砦を築いたところである。この砦は、新府城の外郭である能見城を中心とした旧塁のあとを利用したものといわれている。堂坂の砦に登れば、若神子一帯を眺めることができる。韮崎市穴山町伊藤窪に伝わる話で、『穴山村誌』に拠る短い条であり、砦にまつわる怪異までは語られていない。
原典より
伊藤窪にある砦跡で徳川家康が天正十年九月、若神子に在る北条氏直に対して砦を築いたところである。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))
『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。