天神山城跡の大手の桜
どんな伝承か
長瀞町の天神山城跡の入口近くに、通称「大手の桜」と呼ばれる桜がある。樹齢はおよそ二百年と推定され、人々は天神山城の大手門跡に立つ桜で、今の木は二代目だという。ほかにも野上駅の西の六地蔵塚の上や、役場前の大堀沿いなどに、同じエドヒガンの老桜がかろうじて生き残っている。これら一連の老木を実際に「物見の桜」と呼ぶ人もいることから、天神山城にゆかりのある物見の桜であろうとする説も行われている。
原典より
天神山城跡入口付近に通称「大手の桜」がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。