義家が駒を繋いだ白岡八幡社の神木杉
どんな伝承か
南埼玉郡白岡町(現白岡市)の白岡八幡社は関東三岡の八幡宮の一つで、境内に八幡太郎義家の駒繋ぎの杉があった。前九年の役のとき、父頼義に従って奥州へ下る途中の義家が、武蔵七党野与党の鬼久保氏に迎えられ、この杉に駒を繋いでしばらく休んだ所と伝わる。杉は社の神木だったが、大正二年八月に落雷を受け、昭和二年八月に倒れた。樹齢は千五百年、目通りの周囲は三丈二尺あったといい、今も切株には柵が巡らされている。
原典より
白岡八幡社は関東三岡の八幡宮の一つ。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。