トップ > 東京都の伝承 > 港区

赤ん坊が地蔵に変わる狸坂

所在地東京都港区(狸坂)
年代伝承
登場化け狸
出典江戸傳説

どんな伝承か

麻布の宮村町のあたりは古くから狐狸の本場とされ、いまもくらやみ坂・狸坂・狐坂といった名が残る。狸坂はくらやみ坂の南、一本松町との境にある坂で、数十年前までは樹木が鬱蒼と茂る寂しい場所だった。ここには古狸が棲み、人を化かしては石塔や石地蔵を運ばせるのを楽しみにしていたという。夜になると道端で赤ん坊の泣き声がする。かわいそうにと抱き上げて歩くうち、いつの間にか狸坂まで連れてこられ、気づけば腕の中は泥だらけの地蔵に変わっている。婚礼の帰りに紋付袴を台なしにした者もあった。そのため坂にはいつも石地蔵や庚申塔が転がっていたといい、これが坂の名の起こりだと伝わる。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

種別から探す

化け狸化かし石地蔵麻布

港区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『江戸傳説』の伝承