婦人病に霊験のある和田町の大池地蔵堂
どんな伝承か
大池地蔵堂は若松区和田町一九にあり、元禄元年と享保二年の銘のある石仏が安置されている。境内にも多くの石地蔵がある。この地蔵堂は島郷四国番外の札所となっており、昭和初期にはお籠りをする信者もいた。とくに婦人病や下の病に霊験あらたかとされ、今でも老婦人の参拝が多い。堂の祭りは七月二十四日で、大正時代には夜店が出て、祭文語りや浪花節もあってにぎわっていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。