城山山頂で武士を弔う竹の観音祭
どんな伝承か
北九州市小倉南区の横代では、五〇〇年ほど前から竹の観音祭が続き、いまも毎年四月十七日に城山の山頂で営まれる。土地の言い伝えでは、いくさに敗れた武士たちがこの山頂で自害したといい、祭りはその霊を供養するものだとされる。麓の丸ヶ口の住民が世話役を務め、山頂の堂には前夜から信者が泊まり込んで経をあげる。地区の婦人会が神酒や茶をふるまい、当日はにぎわいをみせる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。