市丸大清水神社の開作お籠りと潮汲み
どんな伝承か
小倉南区木下では、七月七日に市丸の大清水神社で開作の「お籠り」神事が今も続いている。前日に小さな真竹を切ってお汐井を汲む竹筒を二荷こしらえ、当日は朝四時ごろに起きて小倉北区の長浜まで潮水を汲みに行く。持ち帰った潮水は一荷を自家の神棚に供え、もう一荷を携えて大清水様に参り、神前に供えて神事に加わる。この日は各地の相撲取りを招いて宮相撲が奉納された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。