海底の光る石が始まりの恵比須神社
どんな伝承か
浜町一丁目の恵比須神社はおえべっさんと呼ばれ、四月二日から三日のあいだ(秋は十二月二日から)祭りでにぎわう。起こりは、漏ノ海へ入ろうとした仲哀天皇の船が動かなくなった折、武内宿禰が老漁師を潜らせて海底に光る石を見つけた話にさかのぼる。天皇の言葉に従い土地の人がその石を恵比須大神としてまつったのが社の始まりだと伝わる。漁と海運、商いの神として下関や筑豊からも参拝者が集まる。初日は朝の御座に続いて七福神を先頭に御神幸があり、二日目は早朝の一番座、三日目は高塔山公園内の摂社で古宮祭が営まれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。