小石観音の四万六千日夜祭り
どんな伝承か
若松区中畑町の小石観音では、八月九日の夕方から夜通しの参詣が始まる。参拝者は地元の人ばかりでなく、北九州市内はもとより筑豊や山口方面からも集まる。前座として盆踊りが催され、そのあとに護摩が焚かれる。この日は観音像の開帳もあり、この晩に参ると四万六千日、すなわち一生のあいだ無事に過ごせるという言い伝えがあることから、四万六千日の夜祭りの名でも呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。