神式の位牌にあたる御霊代
どんな伝承か
門司区大里本町では、仏式の位牌に相当するものとして神式の御霊代がある。法名にあたるものは無く、生前の氏名の下に霊位を付して記す。大きさは一定しないが、高さ十センチメートルほど、一辺二・五センチメートルほどの直方体の木に台がついたもので、正面に「○○○○命」あるいは「△△△△大人命」などと書く。六十歳ほどを超えた者は男性に大人、女性に刀自を付け、子供は男子を郎子、女子を郎女と記す。側面や裏面には生年月日、帰幽の年月日、続き柄などを記載し、御霊舎にまつる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。