頼朝の矢が湧かせた清水
どんな伝承か
石橋山の戦いに敗れて房州へ逃れた源頼朝は、源氏再興の志を胸に房総半島を北上した。その途中、治承四年の秋に北生実を通ったとき、喉が渇いて水を探したが見つからなかった。そこで山の中腹をめがけて矢を射込むと、矢の根もとから清水がほとばしり出た。これが矢香清水だという。
原典より
そこで山の中腹めがけて射込んだところ、矢の根もとからほとばしり出たのがこの清水であるという。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。