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臨終前日に花と亡き夫を語った母

所在地千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘
年代昭和五十五年
登場飯野フヂ、正夫、臨終前に花野を語った母、三年半前に亡くなった息子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

千葉県千葉市の話。昭和五十五年五月一日、千葉市朝日ヶ丘の病院で母の飯野フヂが亡くなった。その前日、昏睡状態になりうわごとではあるが、『お花がいっぱい咲いていてきれいね』とはっきりした声で言った。さらに『おとうさん』と四年前に亡くなった亡夫に呼びかけ、『正夫は来なかったの』と三年半前に亡くなった息子のことを尋ねているようだった。病人の付添いを長い間しているという家政婦は、死んだ人と話すようになるともう長くありませんよと言い、実際その通りになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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