仏壇から移せと告げた立大黒の札
どんな伝承か
著者が近所の友人細川さん宅の立派な仏壇の前に座ると、耳元で「立大黒」という声がした。尋ねると、参詣して受けた立大黒の札を仏壇の左に貼ってあるという。札に伺うと場所を替えてほしいと答えたので、隣室の床の間へ移した。仏壇の前に戻ると、今度はここに居づらいので親元へ返してほしいという声がした。聞けばその札は、近所に住む新興宗教の教師が無理に貼ったもので、怒った主人が本尊を戻し、札を大黒の裏へ回していたのだった。札を返したその夜、友人の母がうわ言を言い出して便所にも立てなくなり、真手を施しても三日目まで動けなかったが、節句のその日、急にひとりで便所へ歩いていったという。
原典より
その夜中、友人のお母さんが譫語をいい出して、便所へも行けなくなったと、友人が私宅へ駆け込んで来ました。—— 心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年))
『心霊の開発 ― 神のしくみ』は、千葉で浄霊真手道場を開いた霊能者の福田倉子が、自らの霊的体験をまとめた本であり、昭和四十一年一月付の跋文を付す。気合術や法華行者・身延山の上人のもとでの修行、千鳥会の降霊会、霊媒として死霊や生霊、動物霊に向き合った事例、真手による浄霊と天福地蔵尊の由来などを記す。第一部「心霊へのみち」から第五部「神のしぐみと使命」までの五部に分け、あとがきと坂田武俊の跋文を置く。