羽黒山頂で行う鉄道の無事故祈願
どんな伝承か
戦後最大のダイヤ改正を行なった昭和三一年、国有鉄道公社は秋田と上野を結ぶ急行羽黒号の開通を機会に、出羽三山の羽黒山頂で交通無事故祈願祭を執行し、国有鉄道運行安全と記した大札を配った。当時は自動車のボデーごと参詣して神札を受け、お祓いを受けることも流行しはじめており、私鉄でも何百人もの運転手や車掌が祈願に出かけて大護摩を焚き、護摩札をいただいてはバスや各営業所に安置するといったことが行なわれていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。