巨人の右足跡が残る小字太田坊
どんな伝承か
嵐山町広野には太田坊という小字がある。これは巨人の名がそのまま土地の名に残ったものだという。伝えによれば、太田坊は右の足を広野に踏み下ろし、左の足を小川町高見の四つ山の麓に置いて、その姿勢のまま荒川の水で手を洗ったとされる。右足を置いた場所が今の太田坊で、左足の跡は一文字沼と呼ばれている。巨人そのものが地名になっている例は珍しく、太田坊を流れる粕川には太田坊堰という灌漑用の堰も設けられている。
原典より
嵐山町広野に太田坊という小字がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。