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竜宮帰りの左衛門と亀の子淵

所在地埼玉県大里郡寄居町大字鉢形白岩(亀の子淵)
年代伝承
登場賽取左衛門
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

寄居町に伝わる話。鉢形城の内堀だった深沢川には川底の岩に釜形の穴が多く四十八釜と呼ばれ、その一つの船釜は荒川の象ヶ鼻まで地下でつながるといわれた。昔、船釜の上に小屋を建てた賽取左衛門が美しい娘と暮らしていたが、ある春の日、娘は自分は竜宮の乙姫の召使いで呼び戻されたと告げて船釜の奥へ消えた。後を追った左衛門は竜宮で歓待されたが、故郷が恋しくなり、名剣水切丸と阿弥陀像をもらって戻った。亀の子淵まで来ると重い蓋がふさいでおり、水切丸で突くと蓋と見えたのは巨大な正覚坊で、荒川は血で赤く染まったという。

原典より

このとき左衛門の頭にひらめいたのは、かの水切丸のことである。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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