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百合若大臣と緑丸の鷹

所在地大分県大分市
年代伝説
登場百合若大臣
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

豊後は舞の本にうたわれる百合若大臣の故郷とされる。玄界の離れ小島に置き去りにされた百合若は、ひたすら故郷の家を恋い焦がれた。空中自在の霊鳥である鷹の緑丸は、主人の意を受けて豊後の府中と島の間を往来し、妻子に安否を知らせることを唯一の務めとしていた。百合若が単衣の白い袖を断ち切り、紙筆と血で文を書いて緑丸に持たせて遣ると、世間知らずの奥方は大きな硯まで入用かと思い、これを翼に結びつけて還した。緑丸は硯の重さに堪えられず、ついに玄界の渚に落ちて死んだと伝える。海の民の深い嘆きを映す物語だという。

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出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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