トップ > 鹿児島県の伝承 > 奄美市

阿檀の木で死んだ飢饉の亡霊の唄

所在地鹿児島県奄美市
登場飢饉で死んだ数十人
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

名瀬の近くの作大能というところで、ある時の飢饉に男女が山に入り、苺や阿檀の実を採り尽くして食べたが、野山にはもう何も食べる物がなくなり、数十人の者が阿檀の木に首を吊って死んだ。それ以後、毎年その月頃になると亡霊が出て来て、何とも言われぬいやな声で唄を歌ったといい、その唄がいくつも伝わっている。文化年間の記録によれば、佐念と朝戸の両村も同様に人家が絶えたとあり、これらは享和の頃の凶作の結果であったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

種別から探す

飢饉亡霊怪異首吊り

奄美市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第1巻』の伝承