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月光で耕した七与平利富の田

所在地沖縄県那覇市字天久(七与平利富)
年代伝承(往昔)
登場天久の七人の男(僕)
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

路を隔てた岡の田を七ユーファとも呼び、遺老説伝の七与平利富をこの地とすれば、二百年前には全く別の由来記があったことになる。漢文で書いたため精確ではないが、往昔の世、天久に七人の男があり、ともに身をある家に売って僕となった。家主は安謝の境にある百二十歩の田園を彼らに与えて、その利用の費に備えさせた。七人はよく主家のために勤め、暇ある時には出て私用の田を耕し、数年のうちに若干の米を貯え、これを納めて七人一度に身を受けた。これを聞く人は皆奇かつ異なりとし、ついにその地を名づけて七僕贖身之所といい、俗に七与平利富と称するとある。ユーフィとは赦免を意味する古語かと思われる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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