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嘉手志川と南山王国の滅亡

所在地沖縄県糸満市字大里屋古(嘉手志川)
年代中世
登場尚巴志
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

南山王国の城跡は、いまは神社と公園と小学校になっている。その石垣の東北の隅から見下ろすと、屋古の古い村の共同井が見える。大木の陰に石を積み、水を汲み、器を洗い、衣をすすぎ、馬を冷やして、大勢の娘たちが楽しげに働いていた。旅の鋳物師の仕事小屋もそばにあったらしい。この泉から下流は南山一の稲田で、その富が按司たちの力となっていた。伝説では、中山の軍勢は南山城を落とすため、まず屋古の嘉手志川を奪い水源を断って北側へ落としたので、南山はたちまち滅んだという。佐敷の按司尚巴志が名剣とこの泉を交換したという話も伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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