小野小町の故郷と伝わる村
どんな伝承か
天明四年の冬から雄勝郡柳田村の草薙家に冬籠りしていた菅江真澄は、翌春にかけて湯沢や院内にも出かけ、小野小町の故郷だと言い伝える芍薬の多い村を訪ねて、いろいろな話を聞いた。年譜では天明五年四月十四日に小野村で小町の旧跡を訪ね、帰り道に横堀で老人を訪ねてから院内へ向かったとある。この雄勝郡での見聞は、真澄の後年の紀行にもたびたび思い起こされている。
原典より
小野小町の故郷だといふ芍薬の多い村にも遊びに行き、色々の話を聴いて居ります。—— 定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。