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越中・蜃気楼の見え方

所在地富山県滑川市(水産講習所)
年代明治42年6月(旅中見聞)
登場柳田国男、採録者、水産講習所長
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

柳田国男は六月十一日朝、滑川に着き水産講習所を見学した。所長室からは南に剣山、その右奥にわずかに立山の頂が望まれるという。蜃気楼はここより西の氷見の山裾に、また東の生地の端近くに見え、魚津からは滑川沖のあたりに見えるとのことであった。いずれも背面は陸地であって洋上に浮かぶのではなく、水平線下の松林などが浮き上がり、砂堤の高いところは壁や橋のように見えるという。晴れた日の午前十時頃から午後四時頃まで断続して現れ、時に変化し離合するさまを、昔の人は人馬の行列などと言ったのだろうと記されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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