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草津温泉の一つ目の白髪老女

所在地群馬県吾妻郡草津町大字草津(湯滝)
年代不明
登場仕舞い遅れた湯守二三人
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

日東本草図彙という書には図まで添えて次の話が載る。上州の草津温泉では毎年十月八日になると湯小屋を片づけて里へ下る習わしだった。ある年、仕舞い遅れて二、三人が跡に残り、夜中に酒を求めて里へ下ろうと温泉の傍を通ると、湯滝の滝壺の中に銀のような白髪の老女がいて、どこへ行くのか、自分も行こうと声をかけてきた。よく見ると顔の真中に目が一つしかなく、その目が煌々と照り輝いていたので、小屋へ飛んで帰って気絶したという。柳田は、人並みに男女や老幼のある一つ目の怪の話が各地に多いことに、何か理由があるはずだと考えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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