雨を呼んだ龍神をまつる清戸の泉
どんな伝承か
印旛郡白井町清戸、船橋カントリークラブの八番ホールの脇に、自然に湧き出る泉があり、清戸の泉と呼ばれている。モミの巨木が囲む水面には島が浮かび、龍神と弁財天がまつられている。縁起によれば、大同年間に激しい日照りが続き、里人が餓死寸前まで追いつめられたとき、通りかかった旅の僧が龍神に雨を乞い、大雨を降らせて村を救った。そこで一社を建てて龍神をまつったのが始まりだという。印旛沼のあたりには龍神信仰の伝承や遺跡が多く、なかでもこの泉は典型で、昭和四十二年に県の史跡に指定された。
原典より
印旛郡白井町清戸の、船橋カントリークラブの八番ホール左側に、自然にわき出た泉があり清戸の泉とよんでいる。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
『房総の年輪』は、房総各地の伝説・昔話・信仰の伝承地を一項ずつ取り上げた短い文章を集めたもので、著者と刊行の事情は原典に記されていない。香取の要石や真間の手古奈堂、松虫姫、源頼朝や義経の伝説地、沈鐘伝説、椀貸伝説、河童や天狗、海の怪異「もうれん」などを、『譚海』『上総国誌稿』や市町村の民話集を引きながら所在地とともに記す。各項は読み切りの小文で、昭和四十五年と四十七年の年頭に書かれた項を含む。